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全国食肉センター協議会、新たな脱骨方式の普及に向けた取り組みを開始

更新日: 2025.10.02

全国食肉センター協議会、新たな脱骨方式の普及に向けた取り組みを開始

 

 全国食肉センター協議会はこのほど、新たな脱骨方式である「道央SP」および「mlcSP」と呼ばれる技術を全国的に普及・導入していく方針を公表しました。

 

人手不足や細かな規格(SP)の増加に伴う諸問題の顕在化を受け、全国の食肉センターで生産性向上のための取り組みが必要とされている状況下、同協議会では会員メンバーによる生産性向上対策会議を開き、歩留まりを落とさない効率的な製造方法の確立に向けて検討を重ねておりました。

会議では当初、外国の手法を参考とした研究が行われましたが、施設や機械の整備が難しいことなどから同じやり方を実行することが困難であったため、海外式SP規格の利点を生かしつつ、日本でも実現可能な方法を考案することが必要となりました。

 

そこで同協議会は、㈱北海道畜産公社で取り入れられている新たな脱骨方式(胸椎・腰椎の乳頭突起の脱骨、仮称=道央SP)が販売実績アップにつながっていることを確認。大掛かりな機械を用いずに生産性を上げ、残骨リスクも減少させるだけでなく、大きな歩留まり低下も生じない方法です。

現地で改めて開催した生産性向上対策会議では、日本の食肉センターで対応できる非常に優れた脱骨方式であることをメンバー間で共有いたしました。

 

 また、㈱ミートランドが独自に取り組む脱骨方式(トモ肋骨の線入れ、仮称=mlcSP)も生産性を落とさない技術であり、バラ肉への深ナイフを減らし、骨筋を奇麗に残して歩留まりを高められることが認められています。

 

 同協議会は両社の了承を得て、この「道央SP」と「mclSP」を広めるため、全国的な普及・導入に向けた取り組みを始動。系統食肉センターのみならず、全国で同様の悩みを抱える食肉業界全体に普及・推進すると同時に、公益㈶日本食肉流通センターや公益㈳全国食肉学校に情報を共有し、業界団体・加工メーカーにも技術を提供してまいります。