JA全農ミートフーズ株式会社

相場

2018年6月
豚肉

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供給

1.国産

  • 平成30年4月度全国の肉豚出荷頭数は1,365千頭(農林水産統計5/31公表 前年比103.9%)となった。農水省5月2日発表の月出荷予測では、1,347千頭(前年比102%)と予測されており、予測と前年をともに上回る結果となった。
    4月の全国地域別出荷頭数を前年同月比で見ると、北海道103.4%、東北104.6%、関東104.0%、北陸甲信越104.0%、東海110.4%、近畿99.5%、中四国103.0%、九州・沖縄102.5%となっており、近畿を除く地域で前年を上回る内容となっている。
  • 平成30年5月の全国と畜頭数は、速報値で1,340千頭(5/31まで集計)、前年同比98.6%となっている。 稼働日数では昨年より1日多い21日となり、1日当たりの平均と畜頭数は速報値段階で63,824頭となっている。
  • 農水省食肉鶏卵課平成30年5月2日付 肉豚生産出荷予測によると、今後の出荷予測頭数は平成30年6月1,298千頭(前年同月比99%)、7月1,260千頭(102%)、8月1,316千頭(100%)、9月1,285千頭(98%)、10月1,443千頭(101%)、11月1,484千頭(101%)となっている。

2.輸入

  • 平成30年4月の輸入通関実績は豚肉全体で80.2千㌧(前年同比104.3%、前月比103.0%)と4ヶ月ぶりに前年を上回った。
    内訳は、チルド33.8千㌧(前年同比105.9%、前月比99.0%)、フローズン46.4千㌧(前年比103.3%、前月比106.2%)となった。
    チルドは在庫が多く各社で輸入量を調整する動きがみられたものの、円高の影響などで前年より5.9%増となり、前月に引き続き30千トン台をキープした。
    主な国別では、チルドが米国16.6千㌧(前年同比96.1%)、カナダ16.4千㌧(同119.5%)となり、米国が減少する一方でカナダが大きく伸びた。
    フローズンは、デンマーク9.9千㌧(同94.8%)、スペイン9.7千㌧(同107.3%)、メキシコ6.5千㌧(同107.0%)、米国4.8千㌧(同89.6%)、カナダ3.2千㌧(同101.8%)、となった。引き続きスペイン、メキシコの伸長が目立つものの、輸入国ベースで見るとデンマークが一番多い状況となっている。

需要

1.家計 消費

  • 総務省発表の平成30年3月期家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり豚肉購入数量は1,816g(前年比102.4%)、支出金額が2,521円(前年比101.0%)となり、支出金額、購入数量ともに前年同月を上回った。

2.小売動向

4月概況
  • 日本スーパーマーケット協会など食品関連スーパー3団体の4月の販売統計速報によると、既存店ベースでの畜産部門の売上高は1005億円(前年比0.4%増)となった。気温の上昇により、牛肉ではステーキや焼肉用が好調となった。
    豚肉は生姜焼き用、サラダチキンが好調となったものの、単価が下落しており伸び悩んだ。全般的に安価な輸入牛・豚の動きが総じてよく、国産牛・豚については好不調まちまちとなった。
    鶏肉や加工肉は不調とする店舗が多い。
  • 日本チェーンストア協会が公表した4月販売概況によると、畜産品の売上は801億円(店舗調整後で前年比0.4%減)であった。
    畜産品の動きは、牛肉、豚肉、鶏肉はまずまずの動きだったが、ハム・ソーセージ、鶏卵の動きは鈍かったとしている。
5月概況
  • 4月の前半は全体的に引合が弱かったが、月半ば以降に荷動きが活発になってきた。GW前にはどの部位も全体に動きが見られ、一部品薄状態となった。
    安定的に輸入豚肉が入荷されている状況は変わないが、国産豚肉、輸入豚肉とも荷動きが活発になってきている。5月についても、このところの国産豚肉の低相場の影響を受け、量販店を中心に好調な荷動きが見込まれている。

3.加工肉 仕向量

  • 日本ハム・ソーセージ工業協同組合発表 平成30年3月の豚肉加工品仕向量は31.1千㌧(前年比103.8%、前月比114.1%)となり、前年を上回った。
    この内、国内物が5.8千㌧(同97.7%)、輸入物が25.4千㌧(同105.3%)となった。
    なお、上記仕向量とは別枠のシーズンドポークについては10.4千㌧(前年同比103.1%)となっている。

在庫

1.在庫

  • 農畜産業振興機構発表の平成30年3月末の推定期末在庫量は、181.0千㌧(前月比99.5%、前年比101.9%)となり、前月から0.8千㌧の減少となった。
    内訳は、輸入品の在庫が160.5千㌧(前月比97.4%、前年比99.3%)、国産品が20.5千㌧(同119.7%、同129.2%)となった。

枝肉相場

1. H30年5月 速報値

  • H30年5月の東京食肉市場枝肉相場は、速報値(5/31時点)で620円/㎏(前年比109.7%、前月比131.1%)となった。ゴールデンウィーク前に上がり始めた相場が、ゴールウィーク明けも引き続き上昇し、高値で推移した。
    出荷頭数が少なかったことに加え、ここ数ヶ月国産豚肉が比較的安値で安定していたため国産豚肉の調達を計画していたところ多く、調達のため、想定以上の高値で推移した。

2.予測 H30年6月

  • 農畜産業振興機構発表の6月出荷予測頭数は1,272千頭(前年比96.9%)となり、前年同月をやや下回ると予測している。
    6月についても前月に引き続き国産豚の出荷が少ない状況が見込まれるが、枝肉相場ほど末端価格は上がっていない現状に加え、6月、7月は輸入豚肉の売場を増やす量販店も見受けられることから、相場はほぼ5月並かやや下回るものと思われる。
相場予想: 東京市場、税込み
  H30年4月実績 H30年5月速報値 H30年6月予測 H30年7月予測
上物 473円(92.7%) 620円(109.7%) 610円(99.1%) 590円(91.6%)

備考

国内生産量の推移
暦年 国内出荷頭数
千頭 前年比%
H26年 16,200 95.6
H27年 16,106 99.4
H28年 16,379 101.7
H29年 16,338 98.3
H30年 1月 1,396 100.0
H30年 2月 1,300 99.5
H30年 3月 1,418 98.2
H30年 4月 1,365 103.9
農水省出荷予測(千頭:%)
暦年 出荷予測
頭数 前年比
H30年 5月 1,357 100.0
H30年 6月 1,298 99.0
H30年 7月 1,260 102.0
H30年 8月 1,316 100.0
H30年 9月 1,285 98.0
H30年 10月 1,443 101.0
H30年 11月 1,484 101.0

平成30年6月1日更新

輸入量の推移 財務省:通関実績
暦年 輸入数量 内チルド数量
トン 前年比% トン 前年比%
H26年 829,370 112.3 300,078 102.1
H27年 790,648 95.3 322,202 107.4
H28年 861,149 108.9 355,501 110.3
H29年 932,048 108.2 398,847 112.2
H30年 2月 67,947 99.1 30,228 101.9
H30年 3月 77,868 95.8 34,152 93.7
H30年 4月 80,232 104.3 33,822 105.9
家計消費量(グラム,円,%)
暦年 全国1世帯当り
数量 前年比 金額 前年比
H26年 19,323 99.4 27,680 111.0
H27年 19,837 102.7 29,701 107.3
H28年 20,431 103.0 29,484 99.3
H29年 20,785 101.7 30,025 101.8
H29年12月 1,874 102.5 2,771 103.1
H30年 1月 1,787 101.4 2,626 103.1
H30年 2月 1,691 101.6 2,488 103.5
H30年 3月 1,816 102.4 2,521 101.0
加工品仕向量
暦年 加工品仕向量
千トン 前年比
H26年 372.8 98.8
H27年 374.7 100.5
H28年 370.5 98.9
H29年 376.6 101.6
H29年 11月 35.2 102.2
H29年 12月 33.8 98.9
H30年  1月 26.9 100.7
H30年  2月 27.3 103.7
H30年  3月 31.1 103.8
市況の推移(東京市場)
暦年 豚枝肉「上物」
円/㎏ 前年比
H26年 563 116.3
H27年 559 99.3
H28年 524 93.7
H29年 569 108.6
H30年 1月 500 101.4
H30年 2月 481 92.5
H30年 3月 428 85.8
H30年 4月 473 92.7
H30年 5月速報 620 109.7

※税込み