JA全農ミートフーズ株式会社

相場

2020年10月
副産品

  1. ホーム
  2. 相場
  3. 情勢
  4. 副産品

内臓

1.国産牛

  • 令和2年8月の成牛と畜頭数は、81.1千頭(前年比103.0%)となった。
    内訳を見ると、和牛35.6千頭(前年比109.4%)、交雑牛17.8千頭(同 100.3%)、乳牛去勢13.1千頭(同 97.0%)であった。
  • 令和2年9月の成牛と畜頭数は、速報値(9/30まで集計)で85.5千頭(前年比102.1%)と前年を上回った。
  • (独)農畜産業振興機構が9月28日に公表した牛肉の需給予測によると、10月の生産量は和牛が出荷頭数の増加が見込まれるものの、交雑種・乳用種で出荷頭数の減少が見込まれることから前年同月をわずかに上回ると予測している。
    3ヶ月平均(8~10月)について、出荷頭数は前年同期をわずかに上回る一方、生産量は前年同期並みと予測している。
  • 需要動向は、流通相場が全体的に下がっているものの、荷動きは回復傾向である。但し、畜種、規格で荷動きは大きく変わり、一部商品(テール、直腸、ギアラ、アキレス等)に余剰感がある。小腸はモツ鍋需要で若干の動きを見せ始めているが、まだまだ荷余り感がある。
  • 12月に向けて頭数は増加していくが、現状の販売情勢ではかなり苦戦することが予想される。(特にホルス玉が厳しい)

2.国産豚

  • 令和2年8月度全国の肉豚出荷頭数は1,269千頭(農林水産統計9/30公表 前年同月比100.9%、前月比93.6%)となった。
    8月の全国地域別出荷頭数を前年同月比で見ると、北海道106.7%、東北103.6%、関東101.1%、北陸甲信越96.3%、東海95.1%、近畿97.3%、中四国95.3%、九州・沖縄100.7%となった。
  • 令和2年9月の全国と畜頭数は、速報値で1,308千頭(9/30まで集計)、前年同月比101.7%となっている。稼働日数では昨年と同じ21日となり、1日当たりの平均と畜頭数は速報値段階で62,310頭となっている。(前年は61,277頭/日)
  • 農水省食肉鶏卵課令和2年9月17日付肉豚生産出荷予測によると、今後の出荷予測頭数は令和2年10月1,488千頭(前年同月比102%)、11月1,441千頭(同102%)、12月1,461千頭(同99%)、1月1,401千頭(同97%)となっている。
  • 需要動向は、安価ではあるものの全体的に荷動きはある。但し、レバー、大腸、直腸は地域差で荷余り感がある。
    今年の冬はラニーニャ現象の影響で寒く長いという予測のためか、小腸の動きが活発になってきている。
  • 外食産業は依然として厳しいため卸問屋の取扱量は減少傾向も、量販店向け等の加工メーカーは堅調な動きをしている。

3.輸入牛

  • 令和2年8月の輸入通関実績によると牛肉輸入量は全体で47.2千㌧(前年比88.2%、前月比89.7%)となった。
    内訳は、チルドが19.3千㌧(前年比74.1%、前月比83.2%)、フローズンが27.8千㌧(同 101.6%、同 94.8%)となった。
    チルド輸入量は現地のコスト高や国内の外食需要の減退等でロイン中心に輸入量を抑制したこと等により前年を大きく下回り、フローズンは前年8月が1割減少していたため、前年比では微増だが、豪州におけると畜頭数の減少に伴う現地コスト高の影響等により前月比では下回る結果となった。
  • (独)農畜産業振興機構が9月28日に公表した牛肉の需給予測によると、チルド輸入量は新型コロナウイルス感染症の影響に伴う外食需要の減退および豪州における生産量減少による現地価格の高騰等から、9月は前年同月をかなりの程度下回り、10月もかなり大きく前年同月を下回ると予測している。
    フローズン輸入量はチルドと同様の理由により、8・9月ともに前年同月をかなりの程度下回ると予測している。
  • 令和2年8月の冷凍輸入牛レバーは61.0㌧(前年比70.5%・前月比109.5%)で、国別では米国25.6t、豪州11.8t、墨国23.4tであった。
    冷凍輸入牛腸は881.6㌧(前年比74.2%・前月比90.2%)で、国別では米国580t、豪州112.8t、墨国120.5t、加奈陀68tとなった。

原皮

1.牛原皮

  • 令和2年8月の輸出実績は、52,410枚(前年比206.0%、前月比145.8%)で、前年・前月を大きく上回った。輸出平均価格は834円/枚(前年比-1,579円、前月比-70円)で、前年・前月を下回った。 国別実績は、タイ28,540枚(前年比162.5%)、韓国1,250枚(同23.2%)、ベトナム18,140枚(同3,359.3%)、香港4,480枚(同229.7%)で、タイが過半数を占めた。一方、ウエットブルーの輸入は、8.6千枚(前年比49.3%、前月比60.7%)、牛大判皮は16.6千枚(前年比35.0%、前月比94.2%)となった。
  • 天然皮革の需要が減少傾向かつ革に変わる素材が台頭しているため、靴・カバン等に原皮が使用されづらくなっている。さらに、コロナ禍で消費活動も停滞している。
  • 輸出価格は当分の間回復が期待できないため、原皮業者の事業縮小(≒廃業)が懸念される。
  • 東京食肉市場、大阪食肉市場が9月28日と畜分から原皮価格を改定(値下げ)し、1円~200円/枚となった。

2.豚原皮

  • 令和2年8月の輸出実績は、969,238枚(前年比86.2%、前月比77.7%)で、前年・前月を下回った。輸出平均価格は275円/枚(前年比+1円、前月比+34円)となった。 国別実績は、タイ645.4千枚(前年比74.6%)、韓国25.1千枚(同70.2%)、カンボジア61.2千枚(同95.2%)、ベトナム205.7千枚(同128.5%)、香港28.3千枚(同実績なし)、フィリピン3.5千枚(同実績なし)、台湾・ミャンマーは実績なし。
  • 海外タンナーからの引き合いが出てきている。年内には4ドル近くまで回復する見方が強い。但し、良品(穴あきが少ない等)が中心のため価格動向は注視が必要。
  • 安価な牛原皮の流通が豚原皮の価格上昇を抑えている状況かつ豚原皮から牛原皮へメーカーが切替する動きもあるため、豚原皮の回復傾向を楽観視はできない。

3.レンダリング

1.油脂等

  • 9月渡しの国内産食用加工油脂向け豚脂はキロ10円値下げの85円/kg、牛脂は据え置きの95円/kgとなった。
    需給動向は豚脂が緩和傾向継続、牛脂は均衡が取れている状態である。豚脂の要因は外食向けラード需要の減少や生脂発生量の堅調供給が挙げられ、牛脂の要因は大手ファーストフードチェーンやカレールウ等のビックユーザー需要が好調のためだろう。
  • 8月マレーシア産パーム油相場は、据え置き96円となった(前月比同、前年比+18円)。7月生産量は前月4.1%減少し、月末在庫は10.6%減少している。
    先物は月末在庫の減少、米大豆・大豆油の高値、6~7月のマレーシア・インドネシアでの大雨から現状の水準で堅調な動きが続くと想定される。
  • 8月の関東飼料用油脂は74円/kgと前月・前年とも同様であった。工業用油脂は45円/kgと前月・前年とも同様であった。
  • 8月のUCオイル(ローリー)飼料用の関東標準価格は、前月・前年と同様の63円~66円/kg辺り。

備考

1.東京市場内臓価格                                         (単位:円/枝肉kg)
価格改定 年 月 日 牛内臓 豚内臓
平成26年6月9日 30/枝㎏ 9/枝kg
平成26年11月10日 35/枝㎏ 9/枝kg
平成28年6月6日 40/枝㎏ 9/枝kg
平成31年4月1日 45/枝㎏ 9/枝kg
令和 2年4月20日 25/枝㎏ 5/枝kg
令和 2年7月1日 35/枝㎏ 7/枝kg

※乳牛も同様35円/Kg   ※豚正貫物

2.大阪市場内臓価格                                         (単位:円/枝肉㎏)
価格改定 年 月 日 牛内臓 豚内臓
平成24年7月13日 30/枝㎏ 5/枝kg
平成26年11月10日 35/枝㎏ 5/枝kg
平成28年5月30日 40/枝㎏ 5/枝kg
平成31年4月1日 45/枝㎏ 5/枝kg
令和 2年4月20日 25/枝㎏ 3/枝kg
令和 2年7月1日 35/枝㎏ 4/枝kg

※H23.4.1から枝重500㎏以上が510㎏未満に改定

3.東京市場原皮価格                                             (単位:円/枚)
価格改定 年 月 日 牛原皮(和牛) 豚原皮
平成30年11月1日 1,000/枚 100/枚
平成31年1月5日 1,000/枚 30/枚
令和元年7月22日 700/枚 10/枚
令和2年3月16日 500/枚 10/枚
令和2年6月15日 100/枚 10/枚
令和2年7月20日 100/枚 2/枚
令和2年9月28日 10/枚 2/枚

※交雑牛含む

4.大阪市場原皮価格                                            (単位:円/枚)
価格改定 年 月 日 牛原皮(和ヌキ) 豚原皮
平成31年1月28日 1,300円/枚 30/枚
令和元年7月16日 1,000円/枚 30/枚
令和元年8月15日 1,000円/枚 10/枚
令和2年3月16日 800円/枚 10/枚
令和2年6月22日 300円/枚 10/枚
令和2年7月27日 300円/枚 2/枚
令和2年9月28日 10/枚 2/枚
5.油脂価格(食用向け)                                           (単位:円/㎏)
価格改定 年 月 日 牛脂 豚脂
平成30年4月1日 90 95
平成31年3月11日 85 95
令和2年2月1日 90 95
令和2年8月1日 95 95
令和2年9月1日 95 85