JA全農ミートフーズ株式会社

相場

2018年1月
豚肉

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供給

1.国産

  • 平成29年11月度全国の肉豚出荷頭数は1,468千頭(農林水産統計12/27公表 前年比100.4%)となった。農水省11月28日発表の月出荷予測では、1,483千頭(前年比101%)と予測されており、前年同月は上回ったものの、予測を下回る結果となった。
    11月の全国地域別出荷頭数を前年同月比で見ると、北海道100%、東北104%、関東99%、北陸甲信越103%、東海103%、近畿96%、中四国96%、九州・沖縄100%となっており、関東、近畿、中四国では前年を割り込む結果となっている。
  • 平成29年12月の全国と畜頭数は、速報値で1,346千頭(12/27まで集計)、前年同比95.9%となっている。 稼働日数では昨年より1日多い19日となり、1日当たりの平均と畜頭数は速報値段階で70,863頭となっている。
  • 農水省食肉鶏卵課平成29年11月28日付 肉豚生産出荷予測によると、今後の出荷予測頭数は平成30年1月1,434千頭(前年同月比103%)2月1,310千頭(100%)、3月1,413千頭(98%)、4月1,347千頭(102%)、5月1,394千頭(103%)となっている。

2.輸入

  • 平成29年10月の輸入通関実績は豚肉全体で85.3千㌧(前年同比111.7%、前月比108.7%)となった。
    内訳は、チルド40.6千㌧(前年同比134.6%、前月比122.4%)、フローズン44.7千㌧(前年比96.7%、前月比98.6%)となり、チルドポークの単月輸入量は過去最高を記録した。
    主な国別では、チルドが米国21.8千㌧(前年同比125.0%)、カナダ17.7千㌧(同150.9%)、フローズンは米国が4.6千㌧、(同79.3%)、カナダが3.6千㌧(同112.9%)、デンマーク9.3千㌧(同74.2%)、スペイン8.4千㌧(同118.0%)、メキシコ6.4千㌧(同103.4%)となり、チルドはアメリカからの輸入量が急増、またフローズンでは引き続きスペインの伸長が際立つ一方で、アメリカ、デンマークからの輸入量は減少している。

需要

1.家計 消費

  • 総務省発表の平成29年11月期家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり豚肉購入数量は1,804g(前年比102.8%)、支出金額が2,614円(前年比104.4%)となり、支出金額、購入数量ともに前年同月を上回った。

2.小売動向

11月概況
  • 日本スーパーマーケット協会など食品関連スーパー3団体の11月の販売統計速報によると、既存店ベースでの畜産部門の売上高は1,004億円(前年比0.1%増)となった。 牛肉は和牛を中心に相場高が続いており、国産牛や輸入牛、豚肉や鶏肉の売り込みを強化している店舗が多くみられ、畜産カテゴリーでの単価の伸び悩み傾向が強い。 鶏肉が鍋需要により比較的好調となっているが、鳥インフルエンザ発生で今後の動向を懸念するコメントがみられた。 加工品についてはやや回復傾向もみられるようになっている、としている。
  • 日本チェーンストア協会が公表した11月販売概況によると、畜産品の売上は867億円(店舗調整後で前年比2.3%増)であった。
    畜産品の動きは、牛肉、豚肉、鶏肉ともに好調。 ハム・ソーセージの動きはまずまず、鶏卵の動きも良かったとしている。
12月概況
  • 国産の豚バラ、肩ロースについては11月中旬以降、鍋物野菜の値ごろ感が薄まるなかでもスライスものを中心に活発な動きを見せたものの、豚ロースは前述のとおり、11月に単月としては過去最高を記録した海外チルドポークの影響が強く、例年と比して動きが弱い状況となった。
    他方、低級部位は学校給食が冬休みに入ったことで動きに精彩を欠く展開となり、冷凍へ振り替える動きが全国的にみられた。

3.加工肉 仕向量

  • 日本ハム・ソーセージ工業協同組合発表 平成29年10月の豚肉加工品仕向量は32.8千㌧(前年同比102.4%、前月比104.3%)と前年前月ならびに前月から増加した。この内、国内物が7.4千㌧(同109.0%、同125.0%)、輸入物が25.5千㌧(同100.6%、同99.5%)となっている。
    なお、上記仕向量とは別枠のシーズンドポークについては10.4千㌧(前年同月比107.0%)となっている。

在庫

1.在庫

  • 農畜産業振興機構発表の平成29年10月末の推定期末在庫量は、167.0千㌧(前月比98%、前年比102%)となり、前月から4.0千㌧減少した。
    内訳は、輸入品の在庫が152.1千㌧(前月比97%、前年比104%)、国産品が14.9千㌧(同98%、同85%)となった。

枝肉相場

1. H29年12月 速報値

  • 12月の東京食肉市場枝肉相場は、速報値(12/27時点)で575円/kg(前年比107.0%、前月比99.1%)となり、前月同様に、前年を大きく上回る結果となった。出荷頭数は、当初出荷が少ないとの見方が先行したものの、季節的な背景により増体が良く、速報値ベースであるが前年並みの100.4%となった。

2.予測 H30年1月

  • 農林水産省食肉鶏卵課発表の1月出荷予測頭数は1,434千頭(前年比103%)となっている。様々な原因により11月一杯まで続いた例年にない高値は、12月に入っても海外チルドポークの販促固定化や、一部地域での他畜種へのシフトを引き起こし、ひいては単月では過去最高となった輸入量の急増へとつながる一因ともなって、12月の市況に多からずの影響を与えたものと思料される。
    年明け以降、平月ベースに戻る売場や販促を横目に、肉豚出荷は季節的な背景にて増加することが見込まれ、それに乗じて市況は軟調に転じると見るのが一般的ではあるが、海外からのチルドポークの輸入量の大小によっては波乱含みの展開になることも推測される。
相場予想: 東京市場、税込み
  H29年 11月実績 12月速報値 H30年1月予測 H30年2月予測
上物 580円(112.8%) 575円(107.0%) 540円(109.7%) 540円(103.6%)

備考

国内生産量の推移
暦年 国内出荷頭数
千頭 前年比%
H25年 16,937 101.0
H26年 16,200 95.6
H27年 16,106 99.4
H28年 16,379 101.7
H29年 8月 1,311 98.7
H29年 9月 1,311 96.5
H29年10月 1,428 104.0
H29年11月 1,468 100.4
農水省出荷予測(千頭:%)
暦年 出荷予測
頭数 前年比
H29年12月 1,515 102.0
H30年 1月 1,434 103.0
H30年 2月 1,310 100.0
H30年 3月 1,413 98.0
H30年 4月 1,347 102.0
H30年 5月 1,394 103.0

平成29年11月28日更新

輸入量の推移 財務省:通関実績
暦年 輸入数量 内チルド数量
トン 前年比% トン 前年比%
H25年 738,427 94.9 294,042 112.8
H26年 829,370 112.3 300,078 102.1
H27年 790,648 95.3 322,202 107.4
H28年 861,149 108.9 355,501 110.3
H29年9月 73,054 101.0 31,422 97.8
H29年10月 78,481 112.4 33,124 115.9
H29年11月 85,274 111.7 40,559 134.6
家計消費量(グラム,円,%)
暦年 全国1世帯当り
数量 前年比 金額 前年比
H25年 19,432 103.6 24,948 105.0
H26年 19,323 99.4 27,680 111.0
H27年 19,837 102.7 29,701 107.3
H28年 20,431 103.0 29,484 99.3
H29年 8月 1,653 101.7 2,419 101.4
H29年 9月 1,711 107.1 2,457 105.4
H29年10月 1,827 101.3 2,680 105.6
H29年11月 1,804 102.8 2,614 104.4
加工品仕向量
暦年 加工品仕向量
千トン 前年比
H25年 377.5 98.7
H26年 372.8 98.8
H27年 374.7 100.5
H28年 370.5 98.9
H29年  6月 34.0 104.8
H29年  7月 32.6 101.0
H29年  8月 30.8 102.0
H29年  9月 31.4 98.4
H29年 10月 32.8 102.4
市況の推移(東京市場)
暦年 豚枝肉「上物」
円/㎏ 前年比
H25年 484 108.5
H26年 563 116.3
H27年 559 99.3
H28年 526 94.0
H29年 8月 638 126.8
H29年 9月 615 117.6
H29年 10月 548 112.5
H29年 11月 580 112.8
H29年 12月速報 575 107.0

※税込み