JA全農ミートフーズ株式会社

相場

2018年1月
牛肉

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供給

1.国産

  • 平成29年11月成牛と畜頭数は、103.9千頭(前年比100.2%)となり、前年をわずかに上回った。
    内訳を見ると、和牛47.5千頭(前年比 99.9%)、交雑牛23.4千頭(同 107.4%)、乳牛去勢16.6千頭(同 95.4%)であった。
  • 平成29年12月の成牛と畜頭数は、速報値(12/28まで集計)で88.1千頭(前年比92.0%)と減少している。
    (独)農畜産業振興機構が12月22日に公表した牛肉の需給予測によると、1月は1日当たりの出荷頭数およびと畜場稼働日数が下回ると見込まれることから、出荷頭数はやや、生産量はわずかに、いずれも前年同月を下回ると予測している。
    品種別の1月出荷予測について、和牛は前年をやや下回り、交雑種は酪農家における乳用後継牛への黒毛和種交配率上昇により増加が見込まれる一方で、乳用種は減少が継続すると見込んでいる。

2.輸入

  • 平成29年11月の輸入通関実績によると牛肉輸入量は全体で41.5千㌧(前年比95.1%、前月比95.8%)であった。
    内訳は、チルドが22.0千㌧(前年比104.0%、前月比98.2%)、フローズンは19.6千㌧(同 86.7%、同 93.3%)であった。
    チルドビーフについては、豪州産が9.9千㌧(前年比 96.2%)、米国産は11.1千㌧(同 113.5%)であった。
    米国産チルドビーフについては、かた・うで・ももが4,755㌧(前年比113.0%)、バラが5,141㌧(同 114.0%)とこれまでと同様の傾向が続いている。
    (独)農畜産業振興機構が12月22日に公表した牛肉の需給予測によると、今後のチルドビーフ輸入量について、主に出荷頭数の増加を背景に米国産の輸入量の増加が見込まれることから、11月~1月の各月で過去5ヶ年平均を大幅に上回る2万1千㌧を超えて推移すると予測する。 なお、3ヶ月平均では、前年をかなりの程度上回ると予測するとしている。

需要

1.家計消費

  • 総務省発表の平成29年11月度家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり牛肉購入量は556g(前年比103.3%)、支出金額が1,744円(同 103.9%)と購入量および金額ともに前年を上回った。

2.小売動向

11月概況

  • 日本スーパーマーケット協会など食品関連スーパー3団体の11月の販売統計速報によると、既存店ベースでの畜産部門の売上高は1,004億円(前年比0.1%増)となった。 牛肉は和牛を中心に相場高が続いており、国産牛や輸入牛、相場が安定してきた豚肉や鶏肉の売り込みを強化している店舗が多くみられ、単価の伸び悩み傾向が強い。 鍋需要により鶏肉が比較的好調となっているが、鳥インフルエンザ発生で今後の動向を懸念するコメントがみられた。 加工品についてはやや回復傾向もみられるようになっている、としている。
  • 日本チェーンストア協会が公表した11月販売概況によると、畜産品の売上は867億円(店舗調整後で前年比2.3%増)であった。
    畜産品の動きは、牛肉、豚肉、鶏肉ともに好調。 ハム・ソーセージの動きはまずまず、鶏卵の動きは良かったとしている。

3.外食

11月概況

  • 日本フードサービス協会がまとめた外食産業市場調査11月度結果報告によると、台風に見舞われた10月に比べると比較的穏やかな気候の地域が多く、全般的に客足堅調、客数は前年比101.0%となった。 引き続き、ファストフード、ファミレスを中心にフェアメニューなど高単価商品が堅調な店舗も多く、客単価が上昇したことから、全体の売上は103.9%と前年を上回った。
    焼き肉は継続して好調を維持しており、売上は111.6%と12ヶ月連続して前年を上回ったと報告している。

在庫

1.在庫

  • (独)農畜産業振興機構公表の平成29年10月末の推定期末在庫量は、118.3千㌧(前年比101.7%、前月比99.3%)となった。
    内訳は、輸入品在庫が108.5千㌧(前年比103.3%、前月比100.4%)、国産品在庫が9.8千㌧(同 87.0%、同88.4%)であった。
    同機構によれば、国産品と輸入品を合わせた期末在庫は、11月が117.5千㌧(前年比 103.9%)、12月が114.3千㌧(同 105.9%)、1月が115.7千㌧(同 110.0%)と予測している。

枝肉相場

1. H29年12月速報値

  • 平成29年12月の東京市場枝肉卸売価格(速報値12/28時点)は、和牛去勢A5が2,919円(前年比99.0%)、和牛去勢A4が2,662円(同 99.5%)、和牛去勢A3が2,435円(同 100.9%)、交雑牛B3が1,578円(同 90.0%)であった。

2. H30年1月予測

  • (独)農畜産業振興機構が12月22日に公表した1月の国内出荷予測頭数を品種別にみると、和牛が30.0千頭(前年比96.0%)、交雑牛が18.1千頭(同 100.5%)、乳牛(雌含む)が26.6千頭(同 95.3%)であり、全体では75.9千頭(同 96.9%)と見込んでいる。
  • 12月枝肉相場は、上旬から中旬にかけて年末年始需要の盛り上がりから、かなり強含みでの相場展開となった一方で、下旬に差し掛かった途端に11月並み相場水準まで値を下げるなど、かなり荒い相場展開となった。 1月の相場については、年末年始の繁忙期から需要が衰退する季節に向かうため、相場は一定程度緩むものとみられる。
枝肉相場予想:東京市場【税込】
H29年11月実績 12月速報値 1月予測 2月予測
和牛去勢「A-4」 2,517円
(95.4%)
2,662円
(99.5%)
2,450円
2,400円
和牛去勢「A-3」 2,203円
(90.1%)
2,435円
(100.9%)
2,050円
2,100円
交雑去勢「B-3」 1,426円
(86.7%)
1,578円
(90.0%)
1,450円
1,400円
乳牛去勢「B-2」 1,018円
(99.4%)
1,048円
(108.5%)
950円
950円

部分肉相場

1. H30年1月予測

首都圏仲間価格【税抜】
和牛:4等級 ホルス:2等級 交雑牛:3等級)
和牛カタセット(スネなし):
3,700円
ホルスカタセット(同):
2,000円 
交雑牛カタセット(同):
2,350円
和牛ロースセット(ヒレなし):
6,700円
ホルスロースセット(同):
3,200円
交雑牛ロースセット(同):
5,000円
和牛モモセット(スネなし):
3,800円
ホルスモモセット(同):
1,600円
交雑牛モモセット(同):
2,600円
和牛トモバラ:2,000円 ホルストモバラ:1,050円 交雑牛トモバラ:1,300円
国内生産量の推移(単位:千頭)
暦年 和牛計 交雑牛計 乳牛去勢計 成牛計
頭数 前年比 頭数 前年比 頭数 前年比 頭数 前年比
H25年 530.4 98.3 232.6 100.6 220.8 93.0 1,177.9 98.9
H26年 507.2 95.6 235.8 101.4 217.6 98.6 1,149.8 97.6
H27年 482.7 95.2 221.8 94.1 206.9 95.1 1,101.3 95.8
H28年 442.7 91.7 223.5 100.8 198.3 95.8 1,043.0 94.7
H29年  8月 33.0 98.6 18.9 106.5 15.8 96.0 82.6 99.4
H29年  9月 34.8 99.7 19.3 105.7 15.5 95.6 84.7 98.4
H29年 10月 37.3 103.2 21.0 109.2 16.2 99.1 90.5 102.9
H29年 11月 47.5 99.9 23.4 107.4 16.6 95.4 103.9 100.2
輸入量の推移(単位:千トン,%)
暦年 輸入数量合計 チルド数量 フローズン数量
数量 前年比 数量 前年比 数量 前年比
H25年 534 106.2 212 100.0 322 113.4
H26年 519 97.2 219 103.3 299 92.9
H27年 494 95.2 205 93.6 289 96.7
H28年 503 101.9 229 111.9 274 94.7
H29年 8月 46.9 121.1 25.5 130.1 21.4 111.8
H29年 9月 60.8 143.9 25.2 131.5 35.6 154.1
H29年10月 43.3 105.0 22.4 127.9 20.9 88.1
H29年11月 41.5 95.1 22.0 104.0 19.4 86.7

*財務省通関実績

総務省:家計消費量(グラム,円,% )
暦年 全国1世帯当り
数量 前年比 金額 前年比
H25年 6,881 102.1 19,589 107.9
H26年 6,584 95.7 21,176 108.1
H27年 6,232 94.6 21,234 100.3
H28年 6,439 103.3 21,898 103.1
H29年 9月 522 104.6 1,655 107.7
H29年10月 544 105.6 1,802 110.0
H29年11月 556 103.3 1,744 103.9
輸出量の推移(単位:トン、%)
暦年 数量 前年比
H25年 414.8 146.3
H26年 633.3 152.7
H27年 873.2 137.9
H28年 1,005.5 115.1
H29年 9月 97.2 103.5
H29年10月 146.1 136.7
H29年11月 171.8 193.6

※輸出数量は冷蔵品のみ

市況の推移 : 東京市場(税込み、単位:円 /㎏、%)
暦年 和牛去勢 A-4 和牛去勢 A-3 交雑牛去勢 B-3 乳牛去勢 B-2
価格 前年比 価格 前年比 価格 前年比 価格 前年比
H24年 1,643 104.6 1,448 109.0 1,061 98.4 546 101.3
H25年 1,872 113.9 1,716 118.5 1,231 116.0 761 139.4
H26年 1,929 103.0 1,759 102.5 1,277 103.7 823 108.1
H27年 2,354 122.0 2,219 126.2 1,636 128.1 1,075 130.6
H28年 2,617 111.2 2,446 110.2 1,680 102.7 1,015 94.4
H29年8月 2,343 92.5 2,043 86.6 1,422 83.6 957 93.5
H29年9月 2,396 93.8 1,999 84.5 1,432 84.9 957 100.8
H29年10月 2,339 90.0 2,025 83.5 1,387 82.9 1,014 106.4
H29年11月 2,517 95.4 2,203 90.1 1,426 86.7 1,018 99.4
H29年12月速報値 2,662 99.5 2,435 100.9 1,578 90.0 1,048 108.5

農水省食肉流通統計(速報値は東京市場、生体価格の単純平均値)