JA全農ミートフーズ株式会社

相場

2017年11月
牛肉

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供給

1.国産

  • 平成29年9月成牛と畜頭数は、84.7千頭(前年比98.4%)となり、前年をやや下回った。
    内訳を見ると、和牛34.8千頭(前年比 99.7%)、交雑牛19.3千頭(同 105.7%)、乳牛去勢15.5千頭(同 95.6%)であった。
  • 平成29年10月の成牛と畜頭数は、速報値(10/31まで集計)で86.9千頭(前年比98.8%)と減少している。
    (独)農畜産業振興機構が10月24日に公表した牛肉の需給予測によると、11月は1日当たりの出荷頭数およびと畜場稼働日数ともに前年を下回ると見込まれることから、出荷頭数、生産量いずれも前年をわずかに下回ると予測している。
    品種別の11月出荷予測について、和牛は前年をわずかに下回り、交雑種は酪農家における乳用後継牛への黒毛和種交配率上昇により、増加が見込まれる一方で、乳用種は減少が継続すると見込んでいる。

2.輸入

  • 平成29年9月の輸入通関実績によると牛肉輸入量は全体で60.8千㌧(前年比143.9%、前月比129.9%)であった。
    内訳は、チルドが25.2千㌧(前年比131.5%、前月比99.0%)、フローズンは35.6千㌧(同 154.1%、同 166.7%)であった。
    チルドビーフについては、豪州産が10.5千㌧(前年比 115.7%)、米国産は大幅に増加し13.7千㌧(同 148.8%)であった。
    米国産チルドビーフの内訳をみると、かた・うで・ももが6.5千㌧(前年比161.9%)、ばらが6.2千㌧(同 136.2%)と大きく増えており、相変わらずチャックアイロール、ショートプレートを中心に増えていることが伺える輸入量となった。
    (独)農畜産業振興機構が10月24日に公表した牛肉の需給予測によると、今後のチルドビーフ輸入量について、主に出荷頭数の増加により米国産の輸入量の増加が見込まれることから、月間2万2千㌧前後で推移すると予測する。 なお、9~11月の3ヶ月平均では、過去5ヶ年平均を大幅に上回ると予測している。

需要

1.家計消費

  • 総務省発表の平成29年9月度家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり牛肉購入量は522g(前年比104.6%)、支出金額が1,655円(同 107.7%)と購入量および金額ともに前年を上回った。

2.小売動向

9月概況

  • 日本スーパーマーケット協会など食品関連スーパー3団体の9月の販売統計速報によると、既存店ベースでの畜産部門の売上高は992億円(前年比3.9%増)となった。 国産豚肉を中心に相場が高値で推移するなか、気温低下により鍋物や」しゃぶしゃぶなどホットメニューへの需要の高まりにより、牛・豚肉では国産、輸入ともに好調となった。 鶏肉は好不調がやや分かれている。 水産カテゴリーからの需要シフトが追い風になっているとの指摘が多い。 ウインナーなどの加工肉も好調となっている一方で、他業態との価格競争の指摘もみられたとしている。
  • 日本チェーンストア協会が公表した9月販売概況によると、畜産品の売上は801億円(店舗調整後で前年比3.0%増)であった。
    畜産品の動きは、牛肉、豚肉、鶏肉ともに好調。 鶏卵の動きは良く、ハム・ソーセージの動きもまずまずだったとしている。

3.外食

9月概況

  • 日本フードサービス協会がまとめた外食産業市場調査9月度結果報告によると、9月は各社それぞれの期間限定フェアや販促キャンペーンが奏功し、ファストフードは洋風と麺類が好調なことから売上は前年比104.1%、ファミリーレストランはフェア品などが好調で客単価が上昇し前年比102.6%となり、外食全体の売上は前年比103.3%と13ヶ月連続で前年を上回ったとしている。
    焼き肉は根強い肉ブームに下支えされて、フェア等の集客が好調で、売上は前年比111.7%であった。

在庫

1.在庫

  • (独)農畜産業振興機構公表の平成29年8月末の推定期末在庫量は、116.0千㌧(前年比91.0%、前月比102.5%)となった。
    内訳は、輸入品在庫が106.2千㌧(前年比91.1%、前月比102.1%)、国産品在庫が9.8千㌧(同 90.8%、同 97.8%)となった。
    同機構によれば、国産品と輸入品を合わせた期末在庫は、9月が119.1千㌧(前年比 95.4%)、10月が113.2千㌧(同 97.3%)、11月が104.8千㌧(同 92.16%)と予測している。

枝肉相場

1. H29年10月速報値

  • 平成29年10月の東京市場枝肉卸売価格(速報値10/31時点)は、和牛去勢A5が2,756円(前年比95.4%)、和牛去勢A4が2,336円(同 89.9%)、和牛去勢A3が2,023円(同 83.4%)、交雑牛B3が1,386円(同 82.8%)と、これらの全てのグレードで前年を下回った。

2. H29年11月予測

  • (独)農畜産業振興機構が10月24日に公表した11月の国内出荷予測頭数を品種別にみると、和牛が46.3千頭(前年比97.4%)、交雑牛が22.3千頭(同 102.3%)、乳牛(雌含む)が31.2千頭(同 93.7%)であり、全体では101.3千頭(同 97.3%)と見込んでいる。
  • 10月の枝肉相場は、衆議院議員選挙に加え台風などの天候不順の影響から、月後半から今まで以上に需要が落ち込んだとみられ、買いが絞られる中、品質による相場と引き合いの格差も広がった。 今後について、年々”正月感”が薄れていることもあり、年末ギリギリまで現状と変わらない消費動向が続く可能性もあるが、秋の深まりとともに鍋物を含めた年末需要に期待したい。
枝肉相場予想:東京市場【税込】
H29年9月実績 10月速報値 11月予測 12月予測
和牛去勢「A-4」 2,396円
(93.8%)
2,336円
(89.9%)
2,350円
2,500円
和牛去勢「A-3」 1,999円
(84.5%)
2,023円
(83.4%)
2,050円
2,100円
交雑去勢「B-3」 1,432円
(84.9%)
1,386円
(82.8%)
1,400円
1,500円
乳牛去勢「B-2」 957円
(100.8%)
995円
(104.4%)
1,000円
1,000円

部分肉相場

1. H29年11月予測

首都圏仲間価格【税抜】
和牛:4等級 ホルス:2等級 交雑牛:3等級)
和牛カタセット(スネなし):
3,400円
ホルスカタセット(同):
1,750円 
交雑牛カタセット(同):
2,200円
和牛ロースセット(ヒレなし):
6,500円
ホルスロースセット(同):
3,200円
交雑牛ロースセット(同):
4,800円
和牛モモセット(スネなし):
3,800円
ホルスモモセット(同):
1,600円
交雑牛モモセット(同):
2,600円
和牛トモバラ:2,000円 ホルストモバラ:1,050円 交雑牛トモバラ:1,400円
国内生産量の推移(単位:千頭)
暦年 和牛計 交雑牛計 乳牛去勢計 成牛計
頭数 前年比 頭数 前年比 頭数 前年比 頭数 前年比
H25年 530.4 98.3 232.6 100.6 220.8 93.0 1,177.9 98.9
H26年 507.2 95.6 235.8 101.4 217.6 98.6 1,149.8 97.6
H27年 482.7 95.2 221.8 94.1 206.9 95.1 1,101.3 95.8
H28年 442.7 91.7 223.5 100.8 198.3 95.8 1,043.0 94.7
H29年  6月 34.0 98.5 19.1 110.4 16.0 94.3 82.1 98.8
H29年  7月 40.2 100.2 20.7 109.7 15.9 96.3 90.0 100.2
H29年  8月 33.0 98.6 18.9 106.5 15.8 96.0 82.6 99.4
H29年  9月 34.8 99.7 19.3 105.7 15.5 95.6 84.7 98.4
輸入量の推移(単位:千トン,%)
暦年 輸入数量合計 チルド数量 フローズン数量
数量 前年比 数量 前年比 数量 前年比
H25年 534 106.2 212 100.0 322 113.4
H26年 519 97.2 219 103.3 299 92.9
H27年 494 95.2 205 93.6 289 96.7
H28年 503 101.9 229 111.9 274 94.7
H29年 6月 50.2 127.4 23.4 110.1 26.8 147.6
H29年 7月 56.4 97.6 22.0 104.7 34.4 93.5
H29年 8月 46.9 121.1 25.5 130.1 21.4 111.8
H29年 9月 60.8 143.9 25.2 131.5 35.6 154.1

*財務省通関実績

総務省:家計消費量(グラム,円,% )
暦年 全国1世帯当り
数量 前年比 金額 前年比
H25年 6,881 102.1 19,589 107.9
H26年 6,584 95.7 21,176 108.1
H27年 6,232 94.6 21,234 100.3
H28年 6,439 103.3 21,898 103.1
H29年 7月 533 104.3 1,705 98.2
H29年 8月 606 109.4 1,960 104.4
H29年 9月 522 104.6 1,655 107.7
輸出量の推移(単位:トン、%)
暦年 数量 前年比
H25年 414.8 146.3
H26年 633.3 152.7
H27年 873.2 137.9
H28年 1,005.5 115.1
H29年 7月 71.9 85.5
H29年 8月 78.9 88.9
H29年 9月 97.2 103.5

※輸出数量は冷蔵品のみ

市況の推移 : 東京市場(税込み、単位:円 /㎏、%)
暦年 和牛去勢 A-4 和牛去勢 A-3 交雑牛去勢 B-3 乳牛去勢 B-2
価格 前年比 価格 前年比 価格 前年比 価格 前年比
H24年 1,643 104.6 1,448 109.0 1,061 98.4 546 101.3
H25年 1,872 113.9 1,716 118.5 1,231 116.0 761 139.4
H26年 1,929 103.0 1,759 102.5 1,277 103.7 823 108.1
H27年 2,354 122.0 2,219 126.2 1,636 128.1 1,075 130.6
H28年 2,617 111.2 2,446 110.2 1,680 102.7 1,015 94.4
H29年6月 2,477 95.3 2,184 89.5 1,465 87.4 994 96.3
H29年7月 2,436 95.1 2,132 89.1 1,459 85.2 994 100.7
H29年8月 2,343 92.5 2,043 86.6 1,422 83.6 957 93.5
H29年9月 2,396 93.8 1,999 84.5 1,432 84.9 957 100.8
H29年10月速報値 2,336 89.9 2,023 83.4 1,386 82.8 ※995 104.4

農水省食肉流通統計(速報値は東京市場、生体価格の単純平均値)

※H29年10月の乳牛去勢B-2のみ(独)農畜産業振興機構まとめの相場から抜粋